先週の金曜日、「第2回 美酒を楽しむ会」を開催致しました。
ご参加頂きましたお客様、誠にありがとうございました。
2019年、亥年最初の日本酒会は、飲み比べも楽しめるようなラインナップをご用意させて頂きました。
それでは今回の出品酒ですが、乾杯酒を含めまして合計17銘柄です。
この中で乾杯酒とさせて頂いたのは…
一番右端にあります「十四代 純米大吟醸 龍の落とし子 大極上生」です。
30BYが初リリースとなる酒米「龍の落とし子」で醸した純米大吟醸の生酒です。
これまで、「龍の落とし子」の純米大吟醸は生詰(一回火入れ)で出荷されていました。
それが、今回、初めて(?)の生酒、しかも40%精米からさらに5%米を削って、35%精米となっています。
原料米の80%が「龍の落とし子」で、残りの20%は国産米とラベルに記載されています。
生詰のものは「山田錦」を使用していましたが、こちらも「山田錦」なのでしょうか。
生詰と本生では、味わいにもかなりの違いがあったようです。
その他右から順番に…
①義侠 慶 純米大吟醸
②澤屋まつもと 守破離 Ultra 純米大吟醸 2014
③誉凱陣 純米吟醸
④新政 生もと純米大吟醸 東北清酒鑑評会優等賞受賞酒
⑤新政 生もと純米大吟醸 秋田県清酒品評会知事賞受賞酒
⑥くどき上手 純米大吟醸 無愛想
⑦くどき上手 純米大吟醸 白鶴錦
⑧くどき上手 純米大吟醸 愛山
⑨飛露喜 純米吟醸 愛山 生
⑩鶴齢 純米吟醸 愛山
⑪而今 特別純米 にごりざけ
⑫仙禽 雪だるま にごり酒
⑬鳳凰美田 赤判 純米大吟醸 無濾過本生 SPECIAL2018
⑭十四代 角新 おりからみ 本生 荒走り
⑮楽器正宗 純米 おりがらみ
⑯楽器正宗 別撰 特別本醸造
①は熟成酒にも定評のある山忠本家酒造さんが醸す高級酒です。
昨年末のプレミアムな日本酒会では、四合瓶の「妙」を出品したこともあり、また新年初めの日本酒会ということもありまして、縁起の良い銘柄名「慶(よろこび)」を出品させて頂きました。
特Aの山田錦を40%まで磨いた中取りの純米大吟醸の3年熟成のものをメインに、3年から7年の同じく中取りの純米大吟醸の熟成酒をブレンドしたのもになります。
いくつかブレンドのサンプルを作り、特に良かったものをその年の「慶」として発売するようです。
好みにもよりますが、今回のものは、お燗を好まれた方が多かったです。
②は澤屋まつもとの高級酒「Ultra 純米大吟醸」の熟成酒です。
2014年から熟成させている酒ですので、今年で5年目を迎える熟成酒になります。
同じく2014年熟成という酒(試験熟成)も発売されましたが、こちらはその高級バージョンということになるのでしょうか。
①との飲み比べで出品させて頂きました。
③は日本酒会初出品となる「誉」凱陣です。
「悦凱陣」は生酒での発売がほとんどですが、こちらは通常「火入れ」で発売されるものになります。
こちらも今年で5年目を迎える熟成酒になっていますが、唯一この酒だけは常温で熟成させてみました。
お燗にすると見違えるほど良くなる酒で、さすが「凱陣」という酒でした。
肝焼きとの相性が抜群だったとおっしゃるお客様もいらっしゃいました。
①②③は熟成酒の飲み比べでしたが、あえて全くタイプの異なるもので、ご用意させて頂きました。
④⑤は「新政」の高級酒です。
分かりづらいかも知れませんが、右がホワイトラベル(東北清酒鑑評会優等賞受賞酒)で、左がシルバーラベル(秋田県清酒品評会知事賞受賞酒)となっています。
精米歩合は同じく40%で、④が「美山錦」、⑤が「あきた酒こまち」を使用しています。
また④の製造年月が2018年6月、出荷年月が2018年12月、⑤が製造年月が2018年1月、出荷年月が2018年11月となっていますので、熟成期間が異なりますが、全量6号酵母を使用していますので、おそらく米違いではないかと思われます。
出品酒かつ受賞酒同士の飲み比べをお楽しみ頂きました。
⑥⑦⑧は「くどき上手」の飲み比べです。
⑦は酒米「白鶴錦」を使用したものになりますが、亀の井酒造の「亀」と使用酒米「白鶴錦」の「鶴」がラベルに描かれており、新年にぴったりの吉祥柄ですので「くどき上手」の飲み比べも今回のラインナップに加えました。
⑥は「山田錦」を22%まで磨いた「くどき上手」の最高峰となります。
通常、年末に発売されているのですが、昨年末は発売がなかったように思われます。
今回出品したものはマイナス5度で2017年度のものを1年熟成させたものになります。
⑧は「愛山」も使用したものになります。
⑨⑩はその「愛山」つながりで出品したものになります。
⑨は生酒ですが、30BYはまだ発売されていませんので、29BYものになります。
⑩は「愛山」で醸す2年目となる29BYものになります。
バランスの良さで「飛露喜」が一番人気があったようです。
⑪⑫⑬はにこり酒です。
⑪の「而今」は29BYのものより甘みが際立ったいました。
それよりも甘みが強かったのが⑫の「仙禽」です。
あまり日本酒に馴染みのない方にお薦めしたい酒です。
⑬は「鳳凰美田」では珍しく、赤判でのにごり酒です。
⑭⑮は「おりがらみ」での飲み比べです。
⑭は特定名称がラベルに記載されていませんが、純米吟醸規格となっています。
キレの良い酒で、こちらが一番というお客様もいらっしゃいました。
⑮は昨年からブレイクした「楽器正宗」初の純米バージョンです。
「おりがらみ」ですが、火入れしてあります。
お燗でもお楽しみ頂いたようですが、それが面白かったとおっしゃるお客様もいらっしゃいました。
⑮⑯は「本醸造」と「純米」の飲み比べです。
どちらもCPが抜群の酒で、今年も要注目です。
テーマは「美酒会」ですが、久し振りに「熟成酒」「高級酒」「同じ酒米」「にごり」「おりがらみ」と様々なタイプのものをお楽しみ頂きました。
今回は、弊社日本酒会に初めて参加してくださった方が3名いらっしゃいました。
ご満足して頂けたでしょうか。
またのお越しを心よりお待ちしております。
それからお料理ですが…
先 付 紅白なます
前 菜 クリームチーズの味噌漬け 慈姑の素揚げ 明太子入り玉子焼き 芹のナッツ和え
お造り 青森県産平目 胡麻ポン酢
焼き物 鰻の肝焼き
煮 物 女将特製 昆布の佃煮 山形産三元豚の角煮と煮卵
蒸し物 湯葉のせ海老真薯 白菜ソース
食 事 うな丼 出し汁 薬味
香の物 胡瓜 大根 蕪 人参 守口漬
先付には、新年らしく、大根、京人参、柚子の紅白なますをご用意させて頂きました。
前菜は、にごり酒に合わせ、西京味噌に漬けたクリームチーズ、新年の一品である慈姑を揚げたもの、そして、明太子を入れて巻いた玉子焼きに、ナッツをすり潰して味付けした芹の4点盛りです。
お造りは、米の旨みの多い酒が多いこともあり、山葵醤油ではなく、胡麻ポン酢でお召し上がり頂きました。
煮物には、女将の一品として、隠し味いろいろの(?)三元豚の角煮です。
新年最初のに日本酒会ですので、金粉をふりかけました昆布の佃煮もお出ししました。
蒸し物は、海老しんじょに旬の白菜をソースをたっぷりおかけしました。
お料理はいかがでしたでしょうか。
そして、お待ちかね、お年玉じゃんけん大会です。
新年会に第77回目という縁起の良い数字が並びましたこともあり、豪華賞品をご用意させて頂きました。
もちろん、日本酒です(笑)
黒龍 八十八号 大吟醸
田酒 純米吟醸 干支ボトル
新政 新年純米 しぼりたて 干支ボトル
「黒龍」の高級酒をゲットしたのはこちらのお客様です。
満面の笑顔が素敵です。
縁起の良い末広がりの「八十八号」です。
おめでとうございます!!
「田酒」と「新政」は、こちらのお客様がゲットされました。
仲良くお二人で、ポーズです。
おめでとうございます!!
締めは、神田一本〆で、盛り上がりました。
お陰様で、新年最初の日本酒会も、大盛況で終えることが終えることができました。
ありがとうございました。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。