ナイショにしたいサンショの話(つづき)
早いもので、今年も残り2ヵ月を切りましたが、暮秋の季節を全く感じられない日々でございます。秋なのか、冬なのか、はたまた、まだ夏なのか、頭も身体もなんだか狂ってしまいそうです。
おそらく、このような異常気象が、さまざまな生態系や農作物に影響を及ぼしているのだと思います。残念ながら、今年も国産山椒の生産量は非常に少なく、和歌山県産のぶどう山椒の入荷が、早くも先日ストップしてしまいました。
「なんとか国産の美味しい山椒で、うなぎ久保田の鰻料理を召し上がっていただきたい・・・」困っていたところ、大阪・堺の「やまつ辻田」さんが助けてくださいました。創業以来の石臼製法による、兵庫県養父市八鹿町原産の「山朝倉山椒」(ヤマアサクラザンショウ)の豊かな香りとほどよい刺激を、今まで以上にお楽しみいただけると思います。
機械ではなく、石臼で、
丁寧に挽いた貴重な「山椒」です。
大事大事に、適量をご使用ください。
ご理解ご協力の程、
何卒よろしくお願い申し上げます。
追伸
先日、日本橋高島屋の催事にいらしていた辻田社長にご挨拶してまいりました。仕事に対する熱いエネルギーを直に感じることができ、本当に短い時間だったのですが、まさに香辛料のような、後味がよい素敵な刺激を受けました。辻田社長からいただきました「鰻に合う、山椒以外の香辛料や薬味を模索すること」というお題が、非常に有難かったです。難局こそ、努力して乗り越えて成長するチャンスだなと、改めて感じました。