第3回 愛山を楽しむ会
先週の金曜日、「第3回 愛山を楽しむ会」を開催致しました。
ご参加頂きましたお客様、誠にありがとうございました。
酒造好適米「愛山」につきましては、「第62回 うなぎ久保田日本酒会」の「第2回 愛山を楽しむ会」のブログにて、詳細を記載しておりますので、割愛させて頂きます。
よろしければ、そちらをご参照ください。
それでは今回の出品酒ですが、乾杯酒を含めまして合計14銘柄です。
この中で乾杯酒にさせて頂いたのは…
一番右端にあります「鳳凰美田 White Phoenix 純米大吟醸原酒 無濾過本生」です。
イタリア産モンテロッサ社製のマグナムボトルに瓶詰めされた、年末限定の「鳳凰美田」のフラッグシップといえる日本酒です。
「鳳凰美田」の高級酒にふさわしい、ゴージャスなお酒で、皆さん、大絶賛でした!
その他右から順番に…
①鳳凰美田 荒押合併 純米大吟醸 無濾過かすみ本生
②十四代 中取り純米吟醸 播州愛山
③栄光冨士 LAEP YEAR 2020 純米大吟醸 無濾過生詰原酒
④飛露喜 純米吟醸 愛山 生
⑤大盃 純米 愛山80 Macho
⑥江戸開城 純米吟醸原酒 愛山
⑦総乃寒菊 純米大吟醸 愛山50 無濾過生原酒
⑧而今 純米吟醸 愛山
⑨作 雅乃智 純米吟醸 愛山
⑩純青 生もと純米吟醸 愛山 無濾過生
⑪賀茂金秀 純米吟醸 愛山
⑫東鶴 結晴 純米大吟醸
⑬光栄菊 Hello! KOUEIGIKU 無濾過生原酒
①は乾杯酒との飲み比べで出品させて頂きました。
「荒押合併」すなわち、醪を搾る際、始めに出てくる「荒走り」の部分と、最後に出てくる「押切り(責め)」の部分をブレンドしたお酒になります。
「愛山」を45%まで磨いていますので、おそらく乾杯酒の「荒押合併」と思われます。
乾杯酒とは味わいが異なりますが、こちらも好評でした。
②は言わずと知れた「十四代」です。
数年前までは兵庫県特A地区産の「愛山」を100%使用していましたが、いつしか使用割合が80%となっていました。
理由は分かりませんが、現時点で高木酒造さんが思う最善の割合なのかも知れません。
さすが「十四代」!!
断トツの人気で、あっという間に空瓶になっていました。
③はまさに「超限定酒」といえるお酒です。
「LEAP YEAR」とは閏年のことで、4年に1度だけ発売される超限定酒になっています。
毎年発売されるピンクラベルの愛山酒とは別タンク仕込みです。
前回発売された「LEAP YEAR 2016」は2016年2月29日上槽かつ「生原酒」でしたが、今回のものは1月上槽かつ「生詰原酒」になっています。
これも理由は分かりませんが、もしかすると今月2月29日にもう一度上槽されるのかも知れません(裏ラベルには「其乃壱」とあります)。
だとすると、これも楽しみです。
今度は「生原酒」になるのでしょうか。
④は「飛露喜」の中でも生産量の少ないお酒です。
こちらもかつては「愛山」を100%使用していましたが、いつしか使用割合が84%となっています。
これも高木さんと同じ考えからでしょうか。
美味しければ全く問題はありませんが。
⑤はラベルがひと際目を引くお酒です。
群馬県最古の酒蔵である牧野酒造さんが醸すMachoシリーズです。
低精白なのでお米にたんぱく質がたくさん残っているという意味でMacho(マッチョ)と名付けたそうです。
⑥は東京23区で唯一となる酒蔵が醸すお酒です。
今期初めて「愛山」で醸したもので、ラベルカラーも一新しました。
もう少し、お値段が安くなるといいのですが…。
⑦は前回も出品しましたが、千葉県を代表するお酒と言えるでしょう。
「愛山」で醸すのは今期で2年目になると思います。
M310の華やかな酵母で醸しています。
⑧は人気の「而今」です。
通常は冷酒で飲まれると思いますが、お燗でも楽しまれていました。
それができるのが、この日本酒会の醍醐味の一つかも知れません。
しかし、やってみるものです。
お燗にしてもバランスが崩れることなく、美味しく頂くことができました。
⑨は「而今」と並び、三重を代表する「作」です。
今回は「而今」以上に人気が高かったようです。
世界酒蔵ランキングで第1位となったのも頷けます。
ちなみに来月は世界酒蔵ランキングで第3位となった「陸奥八仙」の日本酒会となります。
⑩はこだわりのブランド「純青」です。
全量純米、地元米、すべて生もと仕込み(富久錦流)、無濾過で上澄み取りが基本かつ常にチャレンジするお酒、それが「純青」です。
⑪は「雄町」で有名な賀茂金秀です。
29BYから「愛山」のお酒も醸されるようになりましたので、今回のお酒で3造目になると思います。
春から冷蔵庫で熟成させて初冬に出荷されたものになります。
⑫はチャレンジシリーズで醸したお酒です。
「愛山」で醸すのは初めてではないでしょうか。
このお酒が縁となり、素敵な出会いが生まれてほしいという願いが込められていますので、日本酒会にもぴったりなネーミングだと思います。
⑬は話題沸騰?のお酒です。
「第85回 うなぎ久保田日本酒会」のテーマとなった「菊鷹」を醸していた杜氏の山本克明氏が光栄菊酒造さんに移籍し、初めて醸した愛山酒です。
今回のものは12月に発売されたうすにごりバージョンです。
多少好みは分かれたようですが、今後も楽しみにお酒です。
それからお料理ですが…
先 付 分葱とイカとうるいのぬた和え
前 菜 鯛の蕗味噌焼き 明太子入り玉子焼き ウニの煮凝り クリームチーズの粕漬け
お造り 寒ビラメ ヒラマサ
焼き物 鰻肝焼き
煮 物 女将特製 三元豚の角煮 煮卵
揚げ物 里芋のコロッケ
食 事 うな丼 出し汁 薬味
香の物 胡瓜 大根 蕪 人参 守口漬
先付は、これから旬となる分葱やうるいを使ったぬた和えです。
お店でも人気がある「ぬた」を使った一品です。
前菜は、彩をさわやかにお作りしてみました。
お造りは、冬に肉厚で美味しい寒ビラメとブリの御三家の一つで高級魚のヒラマサです。
煮物は、女将の一品としまして、ブランド豚の三元豚を使った角煮とその煮汁をたっぷりと吸った煮卵です。
お箸でほぐれる柔らかい角煮です。
酒の肴として、ややさっぱりした味付けにしました。
揚げ物は、里芋に挽肉を加えたコクのある一品にしてみました。
今回の会には、初参加の方が多数いらっしゃいました。
とにかく「愛山」で醸したお酒が大好きという「愛山」ファンの方も来てくださいました。
ぽっちゃりとした旨味のある「愛山」人気が窺えます。
また開催したいと思っております。
よろしくお願い致します。
次回の日本酒会は、3月27日(金)を予定しております。
鰻は免疫力アップの食べ物です。
コロナに負けずに頑張ります。
皆様のご参加をお待ちしております。