雄町vs愛山を楽しむ会
先週の金曜日、「雄町vs愛山を楽しむ会」を開催致しました。
ご参加頂きましたお客様、誠にありがとうございました。
弊社主催の日本酒会でも常に大人気の「雄町」と「愛山」で醸した日本酒を楽しむ会ですが、今回は、同じ酒蔵の「雄町酒」と「愛山酒」の飲み比べをお楽しみ頂きました。
現存する最古の酒米と言われている「雄町」ですが、その孫にあたる「山田錦」と「雄町」の血筋を色濃く受け継いでいる酒米「愛山」は、共通する点があると思われますので、「雄町酒」を好きな方は「愛山酒」を好まれる方も多いのではないかと思います。
それでは今回の出品酒ですが、乾杯酒を含めまして、合計13銘柄です。
この中で乾杯酒とさせて頂いたのは…
一番右端にあります「作 槐山一滴水 純米大吟醸 愛山」です。
「槐山一滴水」は「作」のプレミアムシリーズとなっていますが、「愛山」を45%まで磨いています。
「作」はどれを飲んでも美味しいです。
その他、右から順番に…
①南部美人 純米吟醸 雄町
②南部美人 純米吟醸 愛山
③赤武 純米吟醸 雄町
④赤武 純米吟醸 愛山
⑤花邑 純米吟醸 雄町
⑥十四代 中取り純米吟醸 赤磐雄町
⑦寫楽 純米吟醸 備前雄町
⑧自然郷 純米吟醸 備前雄町
⑨?→十四代 中取り純米吟醸 播州愛山
⑩?→花邑 純米大吟醸 愛山
⑪?→自然郷 純米吟醸 播州愛山
⑫?→寫楽 純米吟醸 愛山
①②③④は岩手県の、いわば新旧飲み比べ対決です。
1951年に誕生した「南部美人」と2014年に誕生した「赤武」は、岩手を代表する銘柄といっていいと思います。
精米歩合もどすべて50%となっており、飲み比べはしやすかったのではないかと思います。
今回は、南部美人に軍配をあげる方が多かったようです。
⑤は近年着実に人気が増している「花邑」の雄町酒です。
⑥は「十四代」の中取りシリーズの「赤磐雄町」バージョンです。
以前は「備前雄町」とうたっていましたが、「赤磐雄町」に限定されたようです。
⑦は地元銘柄「宮泉」(最近は都内にも一部出荷されていますが)とともに、コンペでも賞を独占している「寫楽」です。
「赤磐雄町」も同時発売されていましたが、出品酒は「備前雄町」のものになります。
⑧は「楽器正宗」でもブレイクしている大木代吉本店さんが醸す「自然郷」です。
29BY(?)で初めて試験醸造として醸されたものです。
「自然郷」は今後も要注目です。
⑨⑩⑪⑫は、実は急遽、新聞紙で包みブラインドで皆様に銘柄当てをして頂きました。
⑨は「十四代」の中取りシリーズの「愛山」バージョンです。
目隠しした⑨⑩⑪⑫の中で、1番人気という結果とともに、30人様のなか16人様が、この⑨を「十四代」と回答されました。
今シーズン2度目の出品でしたので、多くの方に当てていただいき、嬉しかったです。
⑩は「花邑」の29BY(?)初となる愛山仕込みのものです。
こちらは2番人気でした。
今度はどんな酒米で醸してくれるのでしょう。
楽しみです。
⑪は昨年から登場した愛山バージョンです。
2造目とは思えないほど、素晴らしいものでした。
⑫はこちらも毎年人気の「寫楽」の愛山です。
「寫楽」は安定感ありますね。
今回の出品酒「雄町酒」と「愛山酒」
「愛山酒」の「花邑」「十四代」「寫楽」「自然郷」の4本をブラインドで飲み比べを行いましたが、すべてを当てた方が4名いらっしゃいました。
素晴らしいです。
その中から、じゃんけんで勝った方には、29BY試験醸造となる「正雪」のスパークリングをプレゼントさせて頂きました。
勝った方、おめでとうございます!
それからお料理ですが…
先 付 甘エビ イカ 小鯛 柿酢ソース
前 菜 ししゃも 栗の渋皮煮 アン肝の煮凝り
お造り 千葉県産キハダマグロ 島根県産黄ハタ
焼き物 鰻の肝焼き
煮 物 女将特製 南瓜のそぼろ煮
蒸し物 蓮根饅頭 海老 椎茸 銀杏 帆立
食 事 うな丼 出し汁 薬味
香の物 胡瓜 大根 蕪 人参 守口漬
先付は旬の柿を使い、甘みと酢の酸味でやや甘酸っぱいソースで新鮮な魚介類をお召し上がり頂きました。
前菜はこちらも今が旬の生ししゃもを塩焼きで、栗は甘い渋皮煮、そしてアン肝を煮凝りにしてみました。
お造りは天然もののキハダマグロと名前が似ている黄ハタにしてみました。
焼き物は今回のお酒とも相性抜群の肝焼きです。
煮物は女将の一品としまして、ハロウィーンも近いということもあって、南瓜のそぼろ煮をお出ししました。
蒸し物は旬の蓮根を使い、魚介や野菜を入れた蓮根饅頭です。
お料理はいかがでしたでしょうか?
最後は元応援団長のKさんに締めて頂きました。
いつもありがとうございます。
次回は来月11月を予定しております。
皆様のご参加お待ちしております。
よろしくお願い致します。